前回の講座では、
私たちの身の回りの音楽のほとんどは調性があり、音階で構成されているという話をしました。 まずは次の言葉を覚えてください。
これらは、調性の分類です。私たちの身の回りのほとんどの音楽は、この2種類の調性のどちらかに当てはまるはずです。
調性とは、その曲の基本的な性質を示す、肩書きみたいなもので、実際にはそれに属する音階で構成されています。
例えるなら、次のような図で表せるでしょう。
会社では、それぞれが違った役割で活躍しますが、音楽の世界も同じで、それぞれの音が音階の中で役割があるのです。
具体的な役割については上級編でご紹介しますが、今回は調性と音階の意味について、大枠を理解してもらえればと思います。
これは、C-Major(シー・メジャー)、ハ長調と言われる調性の名前(組織名)がついた音階、C-Major Scale(シー・メジャー・スケール)、ハ長調の音階です。
このような文法で調性を示します。
では、さっそくこのC Major(ハ長調)の音階を使って作曲をしてみましょう!
いきなり作曲というのは不安ですよね・・・!何をどうしたらいいかわからないし・・・。
でも心配いりません。ここでいきなり立派な曲を作ろうと言うわけではないんです。皆さんの大好きなあんな曲やこんな曲は、いろいろな作曲の技法が盛り込まれているので、そういう技を会得しなければ理想の音楽をいきなり作るのは無理があります。
ですから、今は本格的な作曲をしようとは思わずに、気楽に音で遊ぶだけだと思ってください。
とは言っても、自由に作曲しようというのは難しいので、今回は次のような条件を守ってみましょう!条件があれば作曲はしやすいのです。
つまり、次のような楽譜の空白の部分に、C Majorの音階の音を自由に入れていきます。
同じ音を使ったり、違う音を使ったり、何でも自由です。
それと、作曲をするときに、手元に五線紙があればそれに書いてもいいですし、PCで楽譜を綺麗に書いてみたいということであれば、専用のソフトウェアをインストールする必要があります。
ソフトはいくつかあるかもしれませんが、そのうちの一つをご紹介します。
「Finale Notepad」(外部サイトへのリンクです。)
また、Finale Notepadの使い方を書いたページをご用意しましたので、使い方がわからないという人は御覧ください。
「Finale Notepadの使い方」
それでは、作曲してみたいくつかの例を示しておきますね。
他にも、皆さんが各自作った曲があると思いますが、それをせっかくなのでギターで演奏してみてください。 この時点では、何がなんだかハッキリしてこないはずです。例えて言うなら、ダイコン、キャベツ、ミソ、油、その他様々な材料を買ってきただけなのです。これから料理していくわけですから、材料だけで完成された料理を想像するのは難しいです。
それと、今できた曲を自分で演奏して、その演奏を聴いたときに、上手く出来なかったなぁと思ったアナタ!心配いりません。
いわゆる“いい曲”にならなかったということは、今までにない新しい発想や手段が使われている曲だと言えるのです。
今はまだ、 作曲をするための技を覚えていない段階で、ただランダムに音を選んで並べたわけですから、おかしな曲ができることもありますし、メロディーを作っただけで和音(コード)を書いてないので、これからその辺りのことも少しずつ覚えていきましょう!
さて、今回の講座はここまでです。曲の良し悪しなどを気にせず、自由に音を並べていくこと。これをたくさん試してみてください。この経験をたくさん積んでいくだけで、作曲の能力は高まります。また、楽譜を作っただけじゃなく、実際に音に出してみることがとても大切です。ギターをお持ちの方は是非自分の曲を自身で演奏してみてください。
それと、もし楽譜を作ったのであれば、その譜面を画像にして掲示板に書き込んでいただければ、それについてコメントをさせていただきますので、是非アップロードしてみてくださいね!